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2018-04-23

国内ETF市場におけるマーケットメイク制度開始日が判明

こんにちは、ストーンヘッド鈴木です。

東証に上場しているETFにおけるマーケットメイク制度の開始日が判明しました。

開始日:2018年7月2日(月)

例えば米国株式市場の主要インデックスのひとつであるS&P500のひとつとして、SPDRのSPYがあります。

ETFであるSPYは東証に1557 SPDR S&P500 ETFとして上場しており、円建てなので日本円のまま売買が出来ますし、カブコムこと、カブドットコム証券ではフリーETFに指定されているので、手数料無料での売買が出来、個人的にも魅力的なETFのひとつです。


ETF(上場投資信託)まるわかり!徹底活用術2018 (日経ムック) [ 東京証券取引所 ]


しかし、みなさんも気にされている通り、東証に上場しているETFの多くは、日経平均株価のレバレッジやインバース、ブルを除き、どうしても売買があまり活発的とはいいにくく、流動性が乏しい(出来高が少ない)という事です。

株式売買の原理原則は売り手と買い手がいて成立するといっても過言ではありませんが、売りたい投資家、買いたい投資家が少ないと、「板」が薄くなりがちとなり、売買が活発的になり難く、流動性に欠けてしまう懸念があります。

また、「板」が薄いと、売値と買値の差(スプレッド)が広がりやすいという懸念もあります。



一方で、今回のマーケットメイクの開始により、対象となるETF銘柄の「板」は現状よりも厚くなり、流動性(出来高)が増え、活発的になるのではと思います。(実際は蓋をあけてみなければわかりませんが、改善されるという事には間違いないでしょう。)

本記事を執筆している2018年4月3日現在ではマーケットメイクに参加するマーケットメイカーは野村證券の一社のみとなっており、制度開始後の流動性の活発化と共に、今後のマーケットメイカーの動向にも注目していきたいところでもあります。

追記:2018年4月23日
JPX(日本取引所グループ)より三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社がマーケットメイカーの指定を受け、これによりマーケットメイカーは2社となりました。


主な対象銘柄として以下のETFがあります。
・2516 東証マザーズ指数
・1563 マザーズ・コア
・1551 JASDAQ・TOP20
・1489 日経平均高配当株50指数連動型
・1651 上場投信-TOPIX高配当40指数
・1660 MAXIS 高利回りJリート上場投信
・1557 SPDR S&P500
・1545 NASDAQ100
・1546 ダウ・ジョーンズ工業株30種
など

出典:日本取引所グループ http://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/market-making/index.html

ここのところ、投資環境は大きく変わりつつあり、投資信託(投信)は証券会社によっては100円から、あるいはポイントでも積立が出来るようになった他、信託報酬が下がった事もあり、投資信託の積立がよりしやすくなりました。

一方で上場投資信託であるETFは、取引時間中ならば個別銘柄の様にタイムリーに売買が出来るメリットがあり、これは上場をしていない投資信託には出来ない事です。

また、東証の取引時間外でも売買出来るPTS取引への証券会社の参入や、売買手数料の「改善」など個別銘柄を含めたETFの売買環境は大きく変わってきています。

ETFもメリットのひとつとして、この様に瞬時に機動的な売買が出来るので、マーケットメイク制度の開始も踏まえて投資先のひとつに検討をしてみてはいかがでしょうか。

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