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2017-12-11

思春期の頃に私の体に身に染み付いて離れない事

こんにちは、ディスコマンことストーンヘッド鈴木(@StoneHeadSuzuki)です。

実は私、ストーンヘッドの実家は零細で「家族経営」の建築関係の自営業でした。


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そんなこともあってか父親が独立をして間もない中学の頃から平日、休日やテスト前を問わず実家の家業の手伝いをしていました。

それは勉学よりも現実的には食べていく事に必死だったといっても過言ではないでしょう。

学校から帰宅後は家事の手伝いだけではなく、母親と一緒に分担してビラを町内のあちらこちらに配ったり、休みの日は自転車で隣町まで行ってポスティングもしました。



現場では父親や職人の親方に罵声という洗礼を浴びたり、意地悪な職人さんにはお客さんの前で「相当儲かってんだろ、このボンボンがよ」くらいの嫌味を散々言われながら木材やガラというコンクリートを割った重い廃材を運んだりしていました。

それはまるで現代の丁稚奉公というよりも、戦後の復興でも無いのに何で僕だけこんなに苦労しなくてはならないんだ、嫌だ嫌だと毎日思っていました。

特に現場がある時はストレスからか顔面がピクピクしたり、胃液がこみ上げるような感じがし、胃薬をまるで精神安定剤かの如く飲んでいました。

何せ時には解体など危ない事もある訳ですし、キツイ・危険・汚いの3Kでもあり、解体は構造を知っていないと怪我にもつながりかねない訳です。

でも、必要悪ではないですが、自分達家族が食べていくには当時は仕方の無かった事だとも思います。社長というと聞こえが良いかもしれませんが、実際のところ父親と母親、そして私と現場によっては下請けの職人さんという形の零細で、母親も現場で資材の上げ下ろしもしていたくらいでしたし。

そんなある日、母親に呼ばれ、顔色が良くなかったので嫌な予感はしたのですが、「もうお金がない、仕事がとれないとこのままでは来月の食費もない」と、、、

でも、私はうすうす気付いていたのです。母親は何事も無いような顔をしていましたが、仕事が少なくなっていた事は感じていましたし、仕事が少ないという事は余程高単価な仕事でも無い限り、利益も当然減るからです。


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今思うと、「お金が無い!」と言ってしまうくらい母親もそれくらい切羽詰っていたのかもしれませんし父親も口に出さないだけで相当の責任を肩に背負っていたのかもしれません。何せ一家を食べさせていかなければならないのですから。

「お金が無い!」なんて思春期や進路を決めなくてはならない複雑な年頃の息子が聞くべき事ではないでしょうけれども、世の中には平成の世だろうが昭和だろうが、大なり小なり、こういった家庭もあるかと思います。

誰だって出来ればそんな暗い話は聞きたくも無いし、夢なら覚めてくれと思うでしょう。

でも、決して裕福とはいえなかったけれども、家族が協力することで、なんとか大きくなるまで育てていただく事も出来たし、そして何より、お金の大切さが骨の髄まで染み付きました。



お金を使うのは非常に簡単で誰でも出来ますが、その逆のお金を儲ける、お客様から仕事やお金を頂くという難しさや有り難さも汗水、時には涙を流しながらも結果として学ぶ事ができ、今でも良い意味で忘れることが出来ません。

もし今後、よい人が見つかったら、自分が苦労をしたとしても、出来れば嫁さんや子供にはあまり心身の苦労はさせたくは無いというのが本音でもあります。

苦労をするのは私だけで十分、そう思います。


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